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    『 風 』  No.46 (4月8日発行) 〜始業の日、学校長の話〜

    2015.04.08 Wednesday

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      ◆ 今年も感じたことや学んだことをお伝えしたいと思います。昨年度は45号まで出すことができました。今年も自らにチャレンジの思いです。まずは、始業式の話です。
       
      未見の我
      ◆ 今井雅之さんという俳優がいます。1961年生まれですから、私とほぼ同じ年齢の方です。彼は30歳の時に文化庁主催の芸術祭で、史上初めて原作・脚本・演技の3賞を受賞した役者です。その2年後には国際連合の芸術賞も受賞しています。その人に「若いぼくらにできること」という本があって、その中で「夢は叶えるためにある、叶うからこそ夢だ」と言っています。
       
      ◆ 彼の夢は、小さいころは漫画家、次いでプロレスラー、そしてプロ野球選手と、その時代時代のヒーローですね、子どもだったら描きそうな夢です、成長とともにそうやって変わっていきました。そして、行き着いたのが「人の心を動かす仕事がしたい」ということで、役者でした。
      その役者になるという夢をかなえるためにどうしたかというと、高校を卒業すると自衛隊に入るのです。自分の体力と精神力をまずは鍛えようとするのです。自らの限界への挑戦です。そうしないと人の心を動かすことはできないと考えたのです。そこで、すさまじい体験をします。たとえば、戦闘訓練では、完全武装をして、それだけでもヘルメットをかぶり、重い装備を付けて、十分体に負荷がかかるのですが、そこに4.4キロもある銃を抱えて、200メートルダッシュをし、匍匐するのです。息も絶え絶えですよね。その繰り返し。終わると、10マイル走る。約16キロです。それが終わると、腕立て90回、腹筋50回、銃を前にささげたままスクワット100回が待っています。新人たちはバタバタ倒れ、病院送りになったそうです。そこを「夢をかなえるためだ、絶対役者になってやる」と歯を食いしばって耐えるのです。年配の先輩、Tさんという指導役の教官が出てきます。この人が鬼のように怖い。この人に威圧されながらみんなついていくのですが、この教官、射撃はうまいし、走れば早いで、化け物のような体力を持った人で、一緒に全メニューこなして、新人たちがついてくるのを待っているような人だったそうです。だから怖い。
      ある日、今井さんは熱があって、ふらふらしながら訓練に参加し、少し、ズルをします。すかさず、Tさんがやってきて、銃のお尻のとんがったところでヘルメットの上から殴ります。そこで気合が入って何とか午前のメニューを終えます。しかし、昼には40度を超える熱になって、とうとうベッドに寝かしつけられます。もうこのころになると訓練を休むことが罪悪感になって、心の中は「T教官に悪い」という気持ちしかありません。やがて、医務室に、T教官がやってきて「さっきは悪かったな。熱があったんだな。早く治してまた一緒に訓練しよう、な」と優しい言葉をかけてくれます。今井さんは、胸がいっぱいになって、高校生までは少し熱があったら、学校を休んでいたことを思い出すんです。自分で自分の限界を、壁を作っていたことを自覚するんです。そうして、「自衛隊で得たことは壁を乗り越えること。では、自分の壁とは何か。それは自分のどこまでが限界かということ。自衛隊での経験を通して、それまで高かった自分の壁が低くなった。そしてその壁を乗り越えることで、新しい自分と出会えた。それがすごくうれしかった」と書いています。未見の我との出会いです。
      その自衛隊は2年で辞めて、その後、大学に行って、役者の道を進むのですが、そのときもまた自分の限界に、壁に挑戦します。体力への挑戦として東京から大阪まで野宿で10日間で走ったり、飢えへの挑戦として東京の奥地の山にナイフと塩だけを持って1週間こもったり、寒さへの挑戦として極寒の北海道を稚内から函館まで寝袋なしで歩いたり、青森から九州までマラソンしたりしています。こうやって役者魂を身につけていくのです。
      ◆ 去年は自分で自分に蓋をしてはいけないという話をここでしました。蚤の話です。今年も君たちの可能性は無限大だという話です。壁はあります。でも夢に向かって努力することで、その壁は低くなり、その壁を乗り越えた新しい自分に出逢えるのです。未見の我との出会いです。『夢は叶う。思い強ければ。』今井さんのつい先日の41日のオフィシャルブログにこう書かれてあります。あれから50歳を超えた今井さんの思いは今も変わりません。
       
       
       

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