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2017.03.27 Monday

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    『 風 』  No.37 (1月21日発行)

    2015.01.28 Wednesday

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      元旦の一面
       
      ◆今週は元旦の新聞各紙の一面を取り上げます。
       
      ◆一番印象に残ったのは日本経済新聞でした。
      「職場に増える女性や外国人、シニア。周囲の風景が様変わりしていませんか。長時間労働や年功を前提にした働き方はもう限界です。慣習にとらわれず、時代にあった働き方を創る。その主役はあなたです」。
      特集「働きかたNext」が一面でした。ヤフーの在宅勤務やマルタイバターサンドで知られる六花亭製菓の凝縮型勤務など未知の働き方が紹介されていました。生徒たちが社会で活躍する頃、どのような職場に身を置くのでしょう。そのためにはどのような力を育成していればいいのでしょう。企業はコミュニケーション能力と言われます。しかし、在宅勤務…?考えさせられました。
      日経は分冊もイノベーションに焦点化されており、第二部の「デジタルが運ぶ未来」では、スマートフォンアプリLINEの宅配サービスや決済サービスへの進出、スマートフォンを会議等職場でも使うBYOD(ブリング・ユア・オウン・デバイス)などが取り上げられていました。経験したことのない世界が無限に広がっている気がしました。
       
      ◆宮崎日日新聞は「本県鳥フル流通脅かすアジアまん延、新型頻発」。特集「食揺らぐ」が始まりました。少子高齢化、環境問題、国際化、食の安全性…、国内有数の食糧基地である本県の農林水産業を取り巻く課題はいずれも喫緊のものと思います。そこに感染経路の不明瞭なウイルスの出現。本校生の現実の生活も間近にあるものと思います。移動制限が解除され、少し胸をなでおろしたところですが、まだまだ気の許せない毎日かと思っています。
      分冊の「里の流儀」も興味深いものでした。「地方創生が言われる現在、自然の力を無駄なく取り入れる里の営みは極めて魅力的であり、これからの日本人が輝きを取り戻すためのヒントに満ちている」とありました。改めて宮崎の「里」の暮らしを知ることができました。
       
      ◆次いで発行部数1位の読売新聞。「ビットコイン消失不正操作か」でした。インターネット上の仮想通貨ビットコイン(BTC)が運営会社のシステムから消失した事件で、これまでその会社が説明してきた外部からのサイバー攻撃による消失はわずかで、そのほとんどが顧客のBTCを不正に操作し、勝手に取引をした結果、消失させた疑いが強いと報じています。
      一時は15万人が登録をしたという急成長ぶりと、瞬く間に約247億円が消失したという危うさ。インターネットビジネスの光と影を考えさせられる出来事でした。
       
      ◆発行部数2位の朝日新聞は「無料低額診療広がる年間延べ700万人増える貧困層」でした。高齢化の進行や失業並びに非正規雇用の拡大などで、病気になっても自己負担分の治療費が払えない人たちが増えているといいます。また、その中にはそもそも公的医療保険に入っていない無保険の人も多いとか…。そのような人たちに自己負担分を無料にしたり、安くしたりする診療制度がこの無料低額診療です。
      国民のほとんどが公的医療保険に入っていて保険証を持ち、治療費の7割から9割はその保険から出る「国民皆保険」の国、日本。しかし、増え続ける、この制度の適用を受けない方たちの医療をどうするのか、福祉行政を問う記事でした。
       
      ◆最後に第3位の毎日新聞。「4000人の村自力再生住民自ら道路舗装人口減に知恵絞る」は、国が東京一極社会の是正に、「地方創生」の名の下に取り組む年ならではの特集でした。長野県下条村では、村道や農道を村民が舗装する。自治体はコンクリートなどの資材を提供するだけ。住民に手当は出ない。役場の限られた予算が人件費等で6億円も浮いたそうです。「人口が減るということは、会社だったら客が減るということ」と職員の意識改革にも取り組み、節約して貯めた村の基金は60億円。全国の自治体から視察があるそうです。伊藤村長のことばは、「自分たちにできることは何か。そう考えて一歩踏み出せば道は開ける」でした。
      コスト感覚は大切だと思っています。創意と工夫の発揮しどころですね。
       
       
       
       

      受験の神様はいるのか 〜 『センター試験のしおり』巻頭言

      2015.01.13 Tuesday

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        受験の神様はいるのか
                                                   校長 黒木 淳一郎

        受験の神様はいると信じています。

        3年の担任をしていた時です。自分のクラスの生徒ではなかったのですが、その生徒は、進路指導室に毎日花を持って来てくれる生徒でした。朝、補習の始まる前、「おはようございます」の挨拶とともに来室し、花瓶の花を活け替えてくれる生徒でした。花は自宅の庭の花が中心で、時には道に咲く可憐な野の花もありました。「いつもありがとう」と声をかけると、「自分のためにしています。気にしないでください」と笑顔で応える生徒でした。前もって断っておきますが、「推薦してもらうために」とか、「少しでもよく思われたいから」という生徒ではありません。そんな理由で1年間、続けられることではありません。おかげで、いつも進路指導室はほのぼのとした雰囲気でした。「よく続くね」職員は感心しながら口々にそう言っていました。彼女は美術の先生になるのが夢でした。限られた大学と限られた学科、少ない定員、条件の厳しい難関です。模試の判定もよくありませんでした。センター試験もうまくいかず、あとは個別試験の実技に一縷の望みを託すしかありません。もちろん、倍率は高く、当然、腕に覚えのあるものが集います。個別試験までの特編授業の際も彼女の花は進路指導室に咲き続きました。結果は…、何と大逆転の合格でした。

        もう一人、昔勤務した学校には補習教室というのがあって、浪人生も学んでいました。その生徒は補習科生、今年こそはの受験生でした。最も印象に残っているのが、彼女の質問に来る姿でした。毎日の課題でも、模試の後でも、納得のいかない点はことごとく質問に来た生徒でした。その真摯な姿勢に誰もが合格を祈っていました。それでもあまり成績は伸びず、合否が気になりました。彼女が目指していたのは英語の専門教育。どこを受けても難関です。そして、センター試験を迎えます。試験後、自己採点に涙するその生徒の姿がありました。面談で、「ここまで頑張ってきた自分をほめたい。ここで志望校を変えることはその自分を裏切ることになる。最後まで頑張ります」すべり止めの受験と学科の変更を薦める担任に彼女はこう言って前を向きました。この生徒も3月の上旬には見事、合格を勝ち取りました。

        受験の神様はいます。日々の努力をちゃんと見届けてくれています。

        本当は、いずれの生徒も努力を重ね、最後の最後まで学力は伸び続け、合格にたどり着いたのだと思います。行き着くところは「自己管理」の能力です。一つのことを続ける力、目的意識を保つ力、時間を管理し、健康を管理し、自分を律する力なのです。やるべきことがあるのに外のことに逃げたり、やり遂げることを途中であきらめたり、そういうことのなかった生徒なのです。そういう生徒は周囲の誰もが合格を祈ります。そして、受験の神様が必ず微笑むのです。

        受験の神様はいます。

        風 No.33 「もうひとつのアデレード通信」

        2014.12.24 Wednesday

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          ◆修学旅行、本当にお疲れさまでした。管理職の不在でいろいろと不都合もあったかと思います。ご協力ありがとうございました。生徒たちの成長を確信しています。
           
          ◆アデレードの語学学校EnglishLanguageSchoolofAustralia(通称エルサ)では、マーガレット先生を始め、すべての先生方にここには書ききれないくらいの配慮をいただき、大変お世話になりました。その詳細はブログ等でお伝えしたとおりです。今回はそのアデレード通信や星雲ブログに載っていない番外編を少し書いてみます。
           
          ◆まずは、12月6日の土曜日に出会ったバスの運転手さん。この日はイーライン先生の引率で、アデレード郊外への小旅行でした。2台のバスに分乗して、コアラを抱くことのできるゴージ・ワイルドライフ・パークやチョコレート工場、イチゴ農園などを回りました。
          このドライバーさん、身長が2メートル近くあって、太っていて、運転席が狭く感じられるほど。膝が悪いらしく、乗り降りにひと苦労。運転席に乗り込むときにはバスの上部の取っ手を両手でつかんで「ウッ!!」と大きな声を出して、体を引っ張り上げ、お尻が収まると、最後は、自分の手で自分の足を持ち上げて、運転席に収納。そこで大きく「フーッ!!」と息を吐くという方でした。一番前の助手席に座ることになったので、何とか話しかけねばと思って、自己紹介をしました。私の名前は「クヲキ…」とか「クオキ」とか、何とか発音しようとしてくださいました。しかし、ドライバーさんの名前は「&%$#@…」全然聞き取れません。でも、わかったようなふりをして笑顔で握手。
          運転はとても上手な方で、安心して乗っていることができ、オーストラリアには日本車がたくさん走っていたので、その話題になり、この方も日本車をほめちぎっていました…たぶんそう言っていたと思います。
          アデレード郊外のバロッサ・バレーはオーストラリアワインの名産地。見渡す限りのブドウ畑と、ここかしこにワインの醸造所がありました。ワイングラスの絵が描いてあるのでわかります。それを指さして「好きですか?」と聞くと、顔をしかめて「No」。じゃあ「ビアー」と聞くとこれも「No」。運転席の横に散らかっているコーラのペットボトルを指さしました。あぁ〜、コーラなんだとわかって、うなづくとにっこり笑ってくれました。でもよく見ると、2本ほど転がっていたペットボトルには、どちらにも少しコーラが残っていました。なぜだかわかりません。
          それからも私のつたない英語につきあってくれて、いろいろ話しかけてくれました。そのお礼にと思って最後のイチゴ農園の売店で、冷たく冷えたコーラを見つけたので、差し入れしたところ、それはそれは喜んでくれました。一気に飲み干して、それでもやはり少しだけ残して、運転席のボックスに突っ込みました。何かのおまじないなのでしょうか…。
          そして、お返しとばかりに、いつの間に買い入れたのか袋いっぱいのチョコレートを私に差し出してくれました。チョコレート工場に着いて、生徒たちが揃うのを待って入り口に向かうと、もう口を動かしながら手に袋を下げて出てきた彼の姿を思い出しました。お目当てのチョコがあって、試食も済ませ、早速買われたものでしょう。太るはずだなぁ〜と思いました。それをいただきました。おいしそうに食べると心からの笑顔でウィンクしてくれました。そして、運転席の前のガラスを指さします。見るといつの間に仕込んだのか、ワイパーの上にイチゴが一つ乗せてあります。隣にはもう1台のエルサのバスがドアを開けて止まっています。にやにや笑って、エンジンをかけ、バスを前に進めて、ワイパーと開いたドアが平行に並んだところで、もう一度私にウインクをして、ワイパーのレバーを動かしました。いたずらですね。イチゴをワイパーで隣のバスの中に飛ばそうというのです。バスの中には集合し始めたうちの生徒たちがもう乗っています。きっとびっくりするだろうというような顔をして、レバーを操作しました。ところが、そうそう事がうまく運ぶはずはなく、イチゴは彼の意に反して、ぼとりと下に落ちただけでした。大げさに頭を抱える彼。愛嬌たっぷりのドライバーさんでした。二人で顔を見合わせて笑いました。思い出に残る出会いです。最後は固く握手をして別れました。